リンパ浮腫とは、リンパ管を流れるリンパ液・体液・組織液などが、皮膚の下に滞っている状態を指しています。これらのリンパ液・体液・組織液などは、本来そこにあるべきものではないので、リンパ液などの滞留によって、皮膚が硬化してきます。そして皮膚が硬くなったために、押すと痛みが出ることもあるのです。
ただ、リンパ浮腫になったからといって、リンパ浮腫による痛みが全員に起こるわけではないようです。リンパ浮腫になった原因や、一人ひとり持っている持病や病歴などによって、痛みの発生の仕方は変わってきます。
リンパ浮腫の痛みについて調査したものは様々にありますが、リンパ浮腫による痛みを感じる人は、患者のおよそ10~60%という結果が出ています。この結果からも、リンパ浮腫による痛みは個人差が大きいことを納得されると思います。
特に、痛みがあるとおっしゃるリンパ浮腫の患者さんの中で多いのは、乳房切除を行った方のリンパ浮腫の場合です。乳がんなどの場合、これまでは乳房切除による治療が主でしたので、この乳房切除を行った方に起こるリンパ浮腫の痛みは、張るような痛み、熱いような痛み、ずきずきする痛みが多いようです。
